10周年という大役を任されるの巻

婚約指輪を創らせてもらった方から、10周年なので記念のピアスを創って欲しいというご依頼です。
先日のリングでかなり期間が押しましたが、長めに猶予を取ってお声掛け頂いたので記念日に間に合いました。

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指輪と同じペアシェイプのダイアを用いてピアスを創って、という話だったのですが…なんとダイアが恐ろしいくらい値上がりしていました。
ご希望のダイアを知り合いの宝石商に見積もってもらったら、ダイアだけでご予算を軽く超えるという恐怖の時代が到来していました。

よく相談してラウンドのダイアを2石繋げて、外側の装飾でペアシェイプの様に創りましょうという形で整いました。

バラバラパーツからひとつずつ組み上げて磨いてを繰り返し、少しずつひと塊にしていきます。
金属アレルギーをお持ちなので、純金と一般では混ぜないレシピで合金を割って18金を創るのも、長いお付き合いなので言われなくてもやるのが当然です。

繋ぐ順番を間違えるとダイアに火をかける羽目になるので、十二分に注意して繋げ、最後に穴をカシメて宝石をセット。

デザインとご予算と金の目方を調整しながら完成！重過ぎても軽過ぎてもいけない、ご依頼人に損をさせないのがブランツのモットーです。
感無量…現代っ子は脳汁出るっていうんですよね。

しずく型の中にダイアがセットされていますが、ピアスとしずくは揺れる上にしずくとダイアも揺れて違う動きをするダブル可動式にしました。
ようやく肩の荷が下りました。
ご依頼主は記念日に初めて着けるんだと大事に置いて下さっているそうです。

なんか。嬉しいなぁ。
自分が頑張る事で人が喜んでくれる事こそがヒトが喜びを覚えて自分自身の存在価値を感じるんだそうです。
好きな事をして、喜んでもらえて、自己肯定感が上がる。天職だと思います。